ベトナムの家庭の食卓では、料理が一つの丸いお盆にまとめて並べられる光景をよく目にします。この盛り付け方は、昔から続く生活の知恵であり、今も多くの家庭で大切にされています。
丸いお盆の中央にはご飯やスープが置かれ、その周りに肉料理、野菜料理、漬物などが配置されます。すべての料理が均等な距離に並ぶことで、家族全員が自然に手を伸ばしやすくなります。
この配置には、家族で分かち合うという考え方が込められています。年齢や立場に関係なく、同じ料理を囲んで食事をすることで、互いの距離が近くなり、会話も生まれやすくなります。
また、丸い形にはやわらかさや温かさを感じさせる効果があります。角のない食卓は、落ち着いた雰囲気をつくり、食事の時間を穏やかなものにします。
ベトナムでは、料理の味だけでなく、「どのように囲んで食べるか」も大切にされています。丸いお盆に料理を並べることは、家族のつながりを感じるための、ひとつの文化なのです。



















