ベトナム料理でよく使われる「ライスペーパー(バインチャン)」は、米から作られるとても身近な食材です。一見シンプルですが、使い方によってまったく違う料理に変化するのが大きな特徴です。
ライスペーパーは、薄く乾燥した状態で使われることが多く、水で軽く戻すことで柔らかくなります。この柔らかさを活かして、野菜や肉、海鮮を包んで食べるのが、よく知られている生春巻き(ゴイクオン)です。もちっとした食感と、具材の新鮮さをそのまま楽しめる、さっぱりとした一品です。

一方で、同じライスペーパーを焼いて楽しむ料理もあります。焼くことで表面はパリッと香ばしくなり、噛むと軽い食感が生まれます。具材やトッピングによって味わいが変わり、間食や軽食として親しまれています。
このように、ライスペーパーは調理方法によって、やわらかくも、香ばしくもなる、とても表情豊かな食材です。原料は同じ米でも、包む・焼くといった違いだけで、まったく異なる料理になるのが面白いところです。

ベトナムでは、米は主食としてだけでなく、形を変えながら日常の食卓に自然に溶け込んでいます。ライスペーパーは、その代表的な存在と言えるでしょう。素朴でありながら奥深い、米の魅力を感じられる食材です。



















