食文化は、国それぞれ独自の特徴があります。ベトナムの食文化の多様性と豊かさには、ベトナム人として誇りを感じます。
なかでも、朝食はベトナム人の生活に欠かすことのできない文化になっています。新しい一日に身体的な充足感をもたらすだけでなく、ベトナム人の社会生活、文化、精神にも深く紐づいています。
ベトナムの朝食はバリエーションが豊富ですが、この記事ではフォー、バインミー、コーヒーを取り上げます。
「バインミー」
ベトナムで最も人気のある朝食の一つが、ベトナム風サンドウィッチ「バインミー」です。バインミーは、ベトナムの伝統料理とフランス料理の融合の象徴。ザクザクした食感のパンの中に肉、パテ、バター、ピクルス、香草などが詰まっています。手軽に食べられるバインミーは朝食の選択肢にとどまらず、社会のあらゆる階層の人々の食生活を幅広く支えています。
日本では、家で朝食をとるのが主流です。朝から営業しているレストランはそれほど多くはありません。もしベトナムを訪れるときは、早起きをしてベトナムの朝をぜひ満喫してください。
「フォー」
ベトナム人は朝早くから朝食をとる習慣があるため、早朝6、7時に開店するフォーやバインミーの店が少なくありません。バインミーやフォー、冷たいお茶やコーヒー、アイスティーを囲んで、家族や友人、同僚と共に新しい一日を迎えます。
ベトナムの朝食でもう一つ有名なのが、米麺の「フォー」です。伝統的なフォーはベトナムを象徴する料理です。ベトナム北部発祥で、ベトナム全土および世界中に広まりました。フォーといえば、新鮮な具材と濃厚な味わいのスープ。伝統的なフォーは、牛肉のフォー、鶏肉のフォーの２種類で、牛肉のフォーには、生牛肉に熱々のスープをかけてレアの状態で食べるフォータイと、柔らかく煮込んだすね肉などをのせたフォーチンがあります。
そしてベトナムの朝食には、おいしいコーヒーも欠かせません。実はベトナム、世界でも有数のコーヒーの生産地です。
「コーヒー」
朝のベトナムコーヒーは新しい一日に活力を与えるだけでなく、友人、家族、同僚との穏やかでかけがえのない時間を創り出します。
朝のコーヒーは、ブラックコーヒーや練乳入りのコーヒー、アイスからホットまでさまざまなスタイルがあり、好みの一杯を楽しむことができます。
バインミーやバインバオ、各地域の食べ物と組み合わせれば、エネルギー豊富な朝食になります。
このようにベトナムの朝食文化は、１日の始まりに十分なエネルギーを与えてくれるのはもちろん、ベトナム人の生活文化の一端として、人と人が互いにつながるきっかけも創出してくれるのです。
いかがでしたか？
ぜひベトナムに来たら、ベトナムの朝食を楽しんでみて下さいね。
