ベトナムは縦に長い国——だから料理も3つある
ベトナムは南北に約1,650kmに渡る細長い国です。北はハノイ、南はホーチミン(旧サイゴン)——その距離は東京から鹿児島よりも長く、気候・文化・食材が大きく異なります。
当然、料理も違います。同じ「ベトナム料理」でも、北部・中部・南部ではスープの色も、麺の太さも、辛さも、薬味も、異なります。
北部ベトナム料理(ハノイ)
特徴:シンプル・繊細・澄んだ味
北部の料理はシンプルさと繊細さが特徴です。つまり、余計な甘みや辛さを加えず、素材本来の旨味を大切にします。
フォーの北部スタイル:
- スープ:透明感のある澄んだ牛骨スープ
- 薬味:シンプル(ネギのみ)
- 調味料:テーブルに酢・醤油
- 麺:細め
- 食べ方:素材の味を楽しむ
これがフォー発祥のスタイルです。そのため、ベト屋のフォーは、この北部ハノイスタイルをベースにしています。
他の北部料理:
- ブン・ボー・ハノイ(ハノイ風牛肉ビーフン)
- チャー・カー(ハノイ風魚のターメリック炒め)
- バインミー(ハノイ版:シンプルなフィリング)
中部ベトナム料理(フエ・ホイアン)
特徴:辛い・複雑・宮廷料理の伝統
フエはかつてベトナムの首都であり、宮廷料理の伝統が残るエリアです。そのため、中部料理は3地域の中で最も辛く、複雑な味わいが特徴です。
中部のフォー:
- ブン・ボー・フエ(フエ風牛肉ビーフン)——フォーではなく「ブン」を使用
- スープ:エビペーストベース、レモングラス香る、辛い
- 色:オレンジ〜赤味がかっている
- 麺:太め
他の中部料理:
- バイン・セオ(ベトナム風クレープ)
- ミー・クアン(クアン式麺料理)
- カオ・ラウ(ホイアン名物麺)
南部ベトナム料理(ホーチミン・メコンデルタ)
特徴:甘い・豊か・薬味豊富
南部の料理は甘みが強く、薬味をたっぷり使います。また、豊かな農業地帯(メコンデルタ)の産物が料理を彩ります。
フォーの南部スタイル:
- スープ:北部より甘め
- 薬味:豊富(もやし・バジル・コリアンダー・ライム)
- 調味料:テーブルにホイシンソース・チリソース
- 食べ方:自分好みにトッピングを加えてアレンジ
同じフォーでも、北部と南部では食体験がまったく異なります。
他の南部料理:
- フォー・サオ(炒めフォー)
- バインミー(南部版:豊富なフィリング)
- ヒュー・ティウ(南部スタイル麺)
3地域の比較まとめ
そこで、3地域の特徴を表にまとめました。
| 北部(ハノイ) | 中部(フエ) | 南部(ホーチミン) | |
|---|---|---|---|
| 味の傾向 | シンプル・繊細 | 辛い・複雑 | 甘い・豊か |
| スープの色 | 澄んだ透明 | オレンジ〜赤 | やや濁った黄金色 |
| 辛さ | 少ない | 強い | 中程度 |
| 薬味 | 少ない | 中程度 | 豊富 |
| 代表的な麺 | フォー | ブン(ビーフン) | フォー・ヒュー・ティウ |
ベト屋のフォーはどのスタイル?
ベト屋のフォーは北部ハノイスタイルをベースにしています。
澄んだスープ、シンプルな薬味、骨と野菜だけで作る無添加スープ——これらはすべて北部の伝統から来ています。つまり、「素材の旨味をそのまま飲んでほしい」という考え方は、ハノイのフォー文化そのものです。
「ベトナムで食べた味と同じだ」とおっしゃるお客様の多くが、ハノイや北部を旅した経験のある方です。
よくある質問(FAQ)
Q. ベト屋は北部スタイルと南部スタイルのどちらですか?
北部(ハノイ)スタイルをベースにしています。澄んだスープ、シンプルな薬味が特徴です。
Q. 辛いフォーは食べられますか?
ベト屋のフォーは辛さが抑えられた北部スタイルです。辛さが苦手な方にもお楽しみいただけます。
Q. ブン・ボー・フエはメニューにありますか?
店舗によって提供メニューが異なります。詳細は各店舗にお問い合わせください。
Q. ベトナム料理のどの地域が一番好まれますか?
日本では、シンプルな北部スタイルが比較的受け入れやすいとされています。そして、特にフォーは北部発祥の料理であり、日本でも親しまれています。



















